「ランゲージ・アーツ研究&アカデミー」

〜世界標準の「言葉の技術」で未来を拓く〜

「 未来を切り拓く思考力やコミュニケーション力を磨こう 」

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「 あなたの未来をあなたの言葉で切り拓く準備はできていますか?」

 

6. 思考力を磨く分析の授業例

 

 

 

「視覚情報を分析的に読み解く」

 

次のマークは、よく見かける「撮影禁止」のピクトグラムです。

誰もが一目で「ここでは写真を撮ってはいけない」ことがわかります。

けれどもそう思わせるためには、いくつかの理由があるのです。

 

 

 

 

分析例

上のマークは、だれが見てもすぐ「撮影禁止」だと分かります。

これは、伝えたい情報が絵で的確に表現され、直感的に理解できるように作られたピクトグラムだからです。

これを見たままに言葉で表現すると下記のようになります。

 

見たままを表現すると

 

■ ■ 全体の形 ・・・この絵は、丸の中に左上から右下に斜線が引かれ、丸の中のものを否定していることを示しています。

■ ■ 模様 ・・・ 丸の中央に否定される対象の黒いカメラが描かれています。

■ ■ ・・・ 丸や斜線は赤で描かれ、カメラは黒で描かれています。

この説明では、「なぜ、丸に斜線で否定なのか?

赤い色がなぜ否定を表すのか」その根拠は分かりません。

これを分析的に読み解くと次のようになります。

 

 

 

 

■ ■ 分析的な読み解きをすると

 

この絵は、この場所では撮影禁止であることを示すピクトグラムです。なぜなら

 

■ ■ 全体の形 ・・・丸の中に左上から右下に斜線が引かれ、

丸の中のものを否定していることを示しています。

なぜかというと、丸は「完全な状態」を意味し、斜線で打ち消し「無効・否定」を意味しています。

■ ■ 模様 ・・・丸の中央に否定される対象のカメラが黒く描かれています。

カメラには色々なものがありますが、一般的な一眼レフカメラは黒が多いので誰が見てもすぐカメラと認識できます。

■ ■ ・・・丸や斜線の赤い色は、

国際標準化機構の色の規定によって「禁止」を意味しています。

ですから中央のカメラの使用を禁止していると考えられます。

以上のことから、このピクトグラムは「撮影禁止」を表現していると考えます。

 

 

■ ■ 上記の例から、分析とは、形や模様、そして色には意味があり、

その意味を読み解き解釈をすることだと分かると思います。

その際、読み解く根拠を明確にし納得できる解釈をすることが求められます。


 

 

 

 

 

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